ナンアンドナン

オタク怪文書

ここで寝てまーす!

今日、車をブゥンと運転していたら、道路にめちゃくちゃ大きい鳥が死んでた。鳥博士ではないので、詳しい鳥の種類などを聞かれると困っちゃいますが、私の頭の中にあるペラペラの鳥図鑑と照らし合わせると、鷹?みたいな、そんなかんじの鳥。道路一車線分くらい死体が占領してて、羽がバサァっと広がってたのもあると思うけど、とにかくでかくてびっくらこいた。風に煽られると、羽が立ち上がって、ここで寝てまーす!って手を振ってるみたいだった。だから、避けやすくて良かった。ナムナム。

私は、お昼にチキンステーキを食べていてそのことを思い出した。そのとき、目の前にあったチキンはめちゃくちゃおいしそうで、仮にずっと眺めてたら多分よだれの滝になってたと思う、はらぺこですし。でも、あの鷹もどきを見ても美味しそうだな~って思わなかった、と思った。そりゃ、鷹は食べたことありませんので、食べれるかどうかも知らないです。じゃあじゃあ、ニワトリ見ておいしそうって思うのか?チキンステーキはすごく美味しそう。いいにおい。ニワトリは?ニワトリは?
なんだか、そういうことを考えているうちに、加工調理されたものに飼いならされてることを実感してしまった。だって、ニワトリ美味しそうじゃないじゃん。でも、チキンステーキが美味しいことは、ものすごく理解している。目と舌、鼻、いえいえ五感が、ニワトリではなくチキンステーキが美味しいものであることを、覚えてしまっている。私の知らないところで身についてしまった先入観なのかもしれない。こういった先入観が矯正できるのかどうかは分からないし、しなくていいとも思う。私はニワトリでも鷹でもなくて、チキンステーキを美味しそうと思いたいので。

私はたびたび、野生のライオンのことを理解したいと思っていたけれど、それは、生物学とか生態とかじゃなくて、気持ちのことで。彼らは彼らの意図しない先入観で、シマウマを見て美味しそうと思うのでしょう、多分。シマウマステーキをみても、彼らの食欲には響かない、美味しいって知らないので。今日、もしかしたら一生かけてもライオンを理解できないんだろうなと思ったりした。捨てられない先入観に守られてんだな。